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電力品質全般の記録ができるFluke1735電力ロガー

株式会社フルーク

マルチメータの専門メーカーとして創業したフルークは、様々な企業との統合を果たし、現在では多角的な電気計測器メーカーとして、各種電気測定器を扱っている。今回、Fluke1735電力ロガーについて営業部佐藤和徳氏に話を伺った。
営業部 佐藤 和徳
LTE信号生成とLTE信号解析
 ここで紹介するのは、1本のプルーブで幅広い電力を測定できる『Fluke1735電力ロガー』。電力消費量を調べ、電力品質を記録できる、電力品質に携わる技術者にとって理想的な計測器となっている。また、全世界の生産現場で要求されている「省電力化」に対応した設計となっている。使い方は非常に簡単で、ロータリスイッチを測定したいファンクションに合わせるだけで、すぐに測定することができる。機能は、「マルチメータと同様、電圧、電流、周波数を測るモードがあります。電力計測にスポットを当てているので、三相や単相2線式、単相3線式など結線方法は色々あるのですが、それぞれに対応できるようになっています。」と佐藤氏は話す。つまり、三相を測る場合は3つの電圧、電流がモニターにカラー表示される。
 同製品の最大の特徴は、測定範囲が広いということ。電圧は、100ボルトや200ボルトの電源の電圧と決まっているため、ほとんどの電圧に対応している。また、電流は15アンペア、150アンペア、3000アンペアと3レンジに対応し、1本のプローブで3レンジに対応することが可能。「この辺は、他社にはない機能だと思っています。」と佐藤氏は語る。したがって、1本のプローブで下は0.01から上は3000アンペアまで計測することができる。
 同製品には、スコープ機能も備わっている。これはオシ
ロスコープと同じ感覚で、波形を監視することができる。また三相なので、3つの波形が表示され、3チャンネルのオシロスコープとしても使用できる。もちろん、電圧だけでなく、電流の波形も確認することが可能となっている。そのほかにも、ハーモニックスと呼ばれる高調波の測定も可能。これも、電圧、電流それぞれの層の高調波を測ることができる。またイベントモードというのがあり、設定した数値を超えた時間とその数値を記録することができる。長時間に渡る電力の測定をメインターゲットにしたFluke1735電力ロガーには、これらの機能が1台に収められている。
 同製品は電力を記録するのがメインとなっている。そのため、機能にはrms電圧、rms電流、位相角、電圧のイベント、電圧及び電流の総合高調波歪率(THD)、電圧及び電流の高調波(最高50次まで)、有効電力、無効電力、力率、有効電力消費量、無効電力消費量などがあり、最高45日分のデータを記録することができる。また、長期間の記録ができることで、間欠的に生じる問題や見つけにくいトラブルを明らかにすることが可能。つまり、電力ロガ本来の使い方をメインとしている。一方、電力ロガシリーズにラインアップされる上位機種の435は、電力ロガ機能に加え、電力の品質を評価することができる。例えば、他の機器のノイズがラインに乗り、PCをリセットしてしまうことを避けるため、電力の質を多角的に測定する機能が盛り込まれている。したがって、高調波と電圧変動を同時に確認することができる。
 同製品の使用場所は、ほとんどが工場内で、特に保全関係で使用されている。そのほかビルの管理など、電気を多く使用しているところで使用されている。これを可能にしているのが、バッテリー駆動構造だ。バッテリー駆動なら、約12時間使用でき、バックライトを点けても6時間は駆動するという。バッテリー駆動時間を長くしたのには理由があり、「電力を長く測っておきたいとき、バッテリー非搭載タイプなら、停電すると計測はそこで中断され、データが残らなくなってしまうからです。このため停電しても、その後、12時間の計測が可能で、データを記録することができます。」と佐藤氏は話す。また他社製品の場合、大きい電流を計測するときは電流プローブを直結ではなく、アンプのようなボックスを必要とする。そのボックスは乾電池を必要とするので、ロギングの最中に電池が切れるとロギングがストップしてしまう。同製品は、アンプに当たる部分を内蔵しているため、このようなことは一切ない。
 同製品の魅力は、様々な機能がコンパクトなボディに収められていることだけではない。その魅力は価格にもある。電力ロガシリーズの上位機種435は非常に高価で100万円近くするが、電力ロガー機能だけでなく、電力品質をより掘り下げて細部まで計測できるうえ、高調波や中間高調波、トランジェントと呼ばれる突発的な異常を計測することもできる。そこで435との差別化を図るため、同製品には435の機能をすべて盛り込みながらも、価格を38万5000円とリーズナブルな設定となっている。しかも、現在、特別キャンペーン価格というのを設け、29万8000円になっている。また、この価格にはフレキシブル電流プローブ4本、ソフトウエア、電圧用リード線・クリップ、PCインターフェイス、ケースなどが含まれているので、購入後すぐに使用することができる。
 付属されるフレキシブル電流プローブにはこだわりがあり、フレキシブル構造のため計測方法に制約がない。4本のプローブは1つのプラグに接続され、プローブの容量と測定レンジを自動的に検知することができる。また、電流プローブは簡単に15A、150A、または3000Aに設定でき、どのアプリケーションでも高確度な測定ができる。つまり、3レンジを1本のプローブで対応できるため、下は0.01から上は3000アンペアまで計測することができる。このフレキシブル電流プローブは、これまでアクセサリーとしてラインアップしていたが、本体とセットにしたのは今回が初めてとのこと。そのほかにも、付属するソフトウエアにはプロ仕様の報告書作成機能も備わる。このソフトウエアは、記録されたデータを簡単に表示できるように設計され、報告書には手動で画像を貼り付けることもできるという。
 リーズナブルでコンパクトな同製品だが、安全面にも配慮が施されている。Flukeのすべての製品は、安全を第一に開発され、IECの規格では、600ボルトでカテゴリー3まで対応している。「誤った使い方をした際、機械は壊れるのですが、人間には被害が及ばないよう設計されています。当社はテスタも扱っているのですが、テスタは壊れても、その被害が計測員に及ぶことはありません。これが安い作りのテスタだと、火傷したり感電したりする場合があります。またエネルギーが大きければ、人が吹き飛ばされてしまうこともあります。最悪、死に至るということもあります。こういう災害を防ぐため、安全を第一に『頑丈』な設計になっております。」と佐藤氏は語る。
Fluke1735電力ロガー
 
 
Fluke 1735 パワー・ロガー