人気機種のフルモデルチェンジは 通信分野のさらなる発展に貢献する |
MP1800Aはいわゆる誤り率を測る測定器ということになる。同社は1981年からビットエラーレート(BER)テストシステムに取り組んでおり、 1994年に出した12.5Gのバージョンが10数年に渡りベストセラーとなり、全世界で1,500台以上の販売実績を誇る。その理由は、汎用だったこ とにある。SDHアナライザやIPテスタは方式が変われば、それに対応したものに切り換えなくてはならない。しかし、デバイスは基本的に変わることがなく、それがベストセラーに繋がっているといえる。その後継機種として登場したのが、今回紹介する『シグナルクオリティアナライザMP1800A』だが、 BERを測定するだけでなく信号の品質まで測れることからこのように名称を変えたという。 最近では、ビットの誤りを見つけるだけでは、デバイスの評価をするには不十分で、トラブルシューティングをより早く行えるよう、解析機能を強化させている。波形や信号の品質をグラフで表示し、受けた波形がどれだけノイズ発生しているか、どれだけジッタ耐力があるか、といろいろな角度から解析、評価できるようになっている。これにより単に波形が汚いというだけでなく、その先にある問題が予測できるようになっている。これまで、このような機能は外部 PCを接続することで解析していたが、同機種はすべての機能をこの一台に集約している。 「MP1800Aの最大の特徴は、プラグインユニット形式になったことで柔軟に機器構成を選択できることです。たとえば、PONシステムでの評価では、 2枚のPPGカードを挿入すれば二つのONU用光トランシーバ(以下、ONU)に対して任意のタイミングでバーストデータを送ることができ、OLT用光 トランシーバ(以下、OLT)というモジュールから出てきたバースト信号を、エラーディテクタで受けることで解析することができます」と近本氏は話す。 以前は、1チャンネルの送信、受信ができる機種と、4チャンネルの送信、受信ができる機種があったが、チャネル数は固定で、カード式でなかった。 MP1800Aではこの点を改良し、顧客のニーズに応じた柔軟な構成を構築できる。 同機種は、電気と光のインタフェースを備え、10Gbit/sのデバイスやPONで使われる光モジュール、40Gと呼ばれる高速伝送デバイスに対する 評価に使うことができる。
様々な機能を盛り込み多角的な評価が可能 PONの光モジュールの検査では、10Gbit/sのデバイスの評価と内容が異なってくる。PONシステムでは、光スプリッタ(光カプラ)と呼ばれる光受動素子を使い、OLTと複数のONUを1本の光ケーブルで接続するネットワーク構成になる。 OLTとは局内に設置されるような装置で、端末側にはONUが設置される。複数のONUからOLTへデータを送信するアップストリームの試験では、各ONUから出力される複数のバーストデータを光カップラで合成しOLTに供給する必要がある。MP1800Aでは、カードスロット式になりながらも複数のPPGカードからのバーストデータを同期して出力することが可能になった。 また、操作性も大幅に向上した。PONシステムのアップストリーム・ダウンストリームに対応したソフトウエアをリリースすることで、各ONUに必要な PPGカードからの信号の発生タイミングや発生するデータのパターンも個別に編集することができる。OLTのアップストリーム試験では、各ONUから出力されたバーストデータのタイミングやデータ間隔を変えて評価する必要があるが、本ソフトウエアを使うことで、容易にタイミングを変更することができる。また、PONシステムではいくつかの規格があり、その規格に沿ってフレームフォーマットが決まっているが、本ソフトウエアでは、汎用性が高く操作性のよいパターン編集機能をもっているため、10G-PONを含め、すべてのフレームフォーマットに対応可能である。 MP1800Aは43.5Gbit/sの超高速伝送デバイスも評価でき、4枚のPPGからの信号をマルチプレクサと呼ばれる装置を使い40Gbit/ sのシリアル信号に変換することができる。デマルチプレクサを使えば、その逆を行うこともできる。ネットワークの基幹では、40Gという超高速伝送が進 んでおり、そこで使われるデバイスの評価に適している。 通信そのものに使われることが多い測定器の中で、同機種は通信デバイス、コンピュータのバックプレーンなど、装置を構成する基本的な部分のソリューションを提供している。それだけに対象は広く、最近ではPON用の光デバイスの製造ラインや、テレコム用の光デバイスの製造ラインで多く使われている。「MP1800Aは特定のマーケットだけに展開している製品ではなく、様々なマーケットに対して柔軟に対応できるプラットフォームとして活用でき、ソフ トウエアのアップグレードが可能なため、ターゲットとなる市場がより拡大すると予想しています。多くの機能を盛り込みながら、コンパクトなサイズに抑え、お客様は装置のサイズとモジュールを自由に組み合わせられるフレキシビリティ性に驚いています」と堀切氏は語る。 同機種は最大6枚までカードを挿入することが可能だが、その他に製造用途向けMT1810Aを用意。こちらは最大4枚までのカードを挿入することができる。 | |
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| シグナルクオリティアナライザ『MP1800Aシリーズ』 |
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| MP1763/64C(MP1800Aシリーズの先代モデル) |
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| MT1810A 4スロットシャーシ |
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| MP1800A モジュール用スロット部 |
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