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デジタルオシロスコープ GDS-2104 |
GDS-2000シリーズには、4チャネルモデルと2チャネルモデルの2つのシリーズがあり、周波数帯域によって60MHz、100MHz、200MHzの3タイプに分かれた、全6タイプがラインアップされている。 サンプリング速度は、1チャネル使用時であれば1GHzと高速で測定することができる。また、周波数レンジを切り替えた時にサンプリングを自動的に切り替えていかなければならないが、メモリ長を25,000と大きく取っているため、他社と比較しても1Gサンプリングで測定できるレンジに余裕がある点が大きな特徴となっている。 同シリーズは、全チャネル1GHzサンプリングではないため、1チャネル時にのみ1GHzサンプルが可能になるだけで、2チャネル使用時にはサンプリングが半分の500MHz、4チャネル使用時には1/4の250MHzサンプルになってしまう。アナログ帯域は、全チャネル200MHzとなっているが、測定チャネル数を多くすることで最高サンプリング時間が遅くなってしまう。 「しかし、それを補うのがメモリで、当社のような大きなメモリ長を持っていると、その長さが測定レンジの余裕となって効いてきます」と、西尾氏は語っている。 メモリは、1チャネル時に最大の25,000ポイントが利用でき、2チャネル使用の場合は12,500ポイントと、チャネル数が多くなるとこちらも分割されていく。周波数成分が200MHz近辺と高い過渡的なデータの場合は、1チャネルで測定し、ロングメモリに取り込んでおくことで、問題は解決できる。このように、ロングメモリの特徴として、サンプリングレートを補って、高い周波数までの測定を可能にしている点が大きい。 通常、サンプリングレンジを落としていくと、高い周波数は測定できないと思われがちだが、大きなメモリ長の場合には、その落とすレンジが少なくとも1、2レンジは余裕を持てることがこの製品最大のユーザーメリットになる。他社製品では、500MHzサンプルに落ちてしまう測定対象の場合でも、余裕をもって1GHzサンプルが可能になる点は特筆できる。
機能が豊富な点も、GDS‐2000シリーズの大きな特徴だ。 その一つが等価サンプリングで、レンジを変えていくだけで、1Gサンプリングを超えると自動的に等価サンプリングモードに移行するように設計されている。ボタン操作の必要がなく、水平時間を速くしていくと自動的に最高25Gサンプリング相当の等価サンプリングモードに切り替わり、高い周波数の繰り返し波形を測定することができる。 また、2チャネルモデルには外部トリガ機能が装備されており、外部からの入力信号レベルでトリガをかけることができる。外部トリガとしては、電圧、時間、イベント数の3つから選択できる。トリガは数種類用意され、カウントトリガや遅延トリガのほか、イベントトリガやパルス幅によってトリガをかける機能など多彩で、ほとんどの用途に対応できる。 さらに、デジタルオシロスコープの機能として多くなっている、オートキャリブレーション機能も装備した。自己校正信号を出せるようになっているため、校正出力信号をフロントパネルの入力端子に接続し、メニューのユーティリティを選択すると、垂直軸のオートキャリブレーションが可能になる。 特殊な機能としては、GO/NOGOの判定機能があり、結果を判定信号として出力することもできる。これは、測定データに対してMAX/MINを設定しておき、その範囲でデータが入ったか否かを判定するもので、設定レベルからはみ出したデータや、逆に設定レベルに入ってしまったデータがどれくらいあるかを判別することができる。設定にはテンプレートがあり、自分で入力することも可能である。 「生産ラインなどで、あるレベルに入っているか、もしくはあるレベルを逸脱していないかなどを判定するときに便利な機能で、その判定を信号として出力できますから、ラインでは光や音などの警報を出して、測定対象製品の合否を知らせることにも役立ちます。もちろん、NOGO判定時に停止としておけば、設定値からNOGO時のデータも残せます」と西尾氏。研究室だけでなく、ラインでの使用も考慮した設計となっている。
GDS‐2000シリーズは、4チャネルタイプの中でもローコストで、コストパフォーマンスの高さが魅力になっている。デジタルオシロスコープに必要とされる機能はほとんど装備しており、オプションはバッテリとGP‐IBといった徹底ぶりだ。 USB端子が2種類付いており、ホスト用とデバイス用に分かれている。フロントおよびリアパネルには、USBメモリ用の端子も用意されている。ここにUSBメモリを挿し、「ハードコピー」ボタンを押すと、USBメモリに画像、画面のデータ、キーの設定を同時にセーブすることができる。そのデータをPCで読めば、BMPの画像データとCSV形式になった測定波形の数値データ、キー設定状態の3アイテムを取り込める。 しかも、セーブした設定を読み込むことで、設定操作の必要がなくなり、同じ条件での再測定も可能になる。つまり、USBメモリに必要な設定を保存しておけば、その都度測定の設定をする必要がなく簡単だ。 また、RS232Cによるフルファンクションコントロールも可能である。対応するフリーソフトとLabVIEW用のドライバが同社のホームページに掲載されているので、LabVIEW環境を持っているユーザーはダウンロードしてそのまま使うことができる。 USBメモリでは、画面の表示分(500データ)しかデータとしてセーブできないが、RS232Cでは全データをPCに読み込むことができるので、より詳細な解析をPCで行う場合などに有効となる。 また、本体に自動測定機能があり、最大、最小、振幅、ハイ値、ロー値、実行値、オーバーシュートなどの電圧データのほか、時間、パルス幅を演算で求めることができるので、簡易解析やフィールド計測などの場合に効果を発揮する。
GDS‐2000シリーズは、ローコストながらバッテリ駆動を可能にしている。バッテリでは3〜4時間の測定が可能で、バッテリへの切り替えには警報が出るほか、使用時には画面にアイコン表示もされるなど、使いやすさも考慮されている。バッテリ駆動の機能は、AC電源の影響があるような場合にも有効である。 また、画面はTFT液晶で視野角が広く、メニュー操作による使いやすさも享受している。表示は日本語対応し、ユーティリティで8ヵ国9言語に対応している。 特に、設定キーを押したあと、すぐにヘルプキーを押すと、そのキーの説明が表示され、キーワード検索の必要がないため使いやすくなっている点も、この製品のユニークな特徴だ。 さらに、付属のプローブにはそれぞれカラーリングが付属しており、本体のチャネル表示色とプローブのカラーリングを合わせることでチャネルの区別がつきやすいなと、さまざまな使い勝手への追求が盛り込まれている点も見逃せない。
同社では、GDS‐2000シリーズより小型で、さらに低価格のGDS‐1000シリーズを、来春から発売開始する予定がある。 フロントパネルの大きさはGDS‐2000シリーズと変わらないが、奥行きが短く、SDカードスロットを標準装備している。USBも用意しているが、PCコントロールのみの機能で、USBメモリ対応の機能はない。 サンプリング速度は、全チャネル250Mサンプリングとしているため、GDS‐2000シリーズの4チャネルタイプと同じになるが、同機は2チャネルタイプのみの対応となっている。 販売ターゲットをローコストのアナログオシロスコープに置き、それに取って代わる位置付けとしている。 今回紹介したデジタルオシロスコープをはじめ、さまざまな計測器・測定器を続々日本進出させようと同社は考えており、よりローコストな高機能・高性能製品の登場で、デジタル計測器の市場競合が激しさを増していくと予測できる。
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来春リリース予定の新製品GDS‐1000 | |
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4チャネルの表示画面 |
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自動測定画面。右側がメニューリアパネル |
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1GHzのサンプリング周波数 |
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GDS‐2000シリーズのリアパネル |
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メニュー形式のファイル操作 |
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ボタンの機能説明がわかりやすいヘルプ表示 |
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初期設定画面 |
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データ保存画面 |
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測定データの画面取込 |
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コマンド転送設定画面 |
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オプションのバッテリ装着 |
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カラーリングでチャネル判別がしやすいプローブ | |