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TVデジタル放送は、世界各国で方式が違うが、その中で営電はいち早く各国の方式を取り入れた信号発生器を出している。日本におけるISDB-T(integrated services digital broadcasting-terrestrial)方式に対する測定器も同社が最初に出している。最近では、中国地デジ放送方式に対応する信号発生器と変調器の開発において、清華大学および上海交通大学と直接ライセンスを結び開発した。中国のTVデジタル放送では、この二つの大学における変調用信号のどちらかが使われるようになっており、そのパラメータは330モードであるが、同社ではすべてに対応できる測定器『中国デジタルテレビ信号発生器3530A』を最初に作っている。また、同発生器は両大学から変調用信号の提供を受けているので、本物の信号を出しているのが強みだ。
同じように、ブラジルにおいてもデジタル放送の開発機関とタイアップしてブラジル対応の測定器を開発している。「昨年1年間かけてサンパウロやマラウスで展示会を行ったり、開発の論議を行ったりしました。もっとも、ブラジルの地上デジタル放送の伝送方式は、日本で生まれたISDB-Tを採用しているため、もともとのベースはありました。その様なこともあり、ブラジルにおいては続々注文も開始され、今後の高シェア獲得に期待している」と深川氏は語る。 世界的なシェアの広がりについては、日本のテレビメーカーで同社の測定器が使われていることが大きい。日本のテレビメーカーは世界の中心をなしているため、海外に進出したときに同社の測定器が使われる。そこで、信号器のことは『営電』に聞けばよいという信用が築き上げられているのだ。世界的なシェアの広がりについては、日本のテレビメーカーで同社の測定器が使われていることが大きい。日本のテレビメーカーは世界の中心をなしているため、海外に進出したときに同社の測定器が使われる。そこで、信号器のことは『営電』に聞けばよいという信用が築き上げられているのだ。
各国で伝送方式が違うのは「放送というのはその国を代表する文化、伝達手段ということもあり、各国ごとに放送はどうあるべきかという考えから検討されている」と第三技術部長の酒井剛氏は話す。その中で日本は、ISDB-Tという地上デジタル放送の方式を、独自で作り上げてデジタル放送を行っている。ブラジルにおいてISDB-T方式が採用されたことは、日本以外で採用された始めてのことであり画期的な展開と捉えることができる。欧州におけるDVB-T方式、米国のATSC方式をそのまま採用するということも、東南アジアにおいて出てきているが、中国では独自の方式を作り上げ、デジタル放送を進めている。このように、大きく分けて独自の方式をとるか既存の方式をそのまま採用するかの二つの方法で、デジタル放送が世界的に広がってきているといえる。 デジタル放送においては、固定放送だけでなく携帯端末など移動体向けの放送も平行して規格が設定され、両方抱き合わせで考えられているのが世界的な傾向だ。それにあわせ、細かく規格名が付けられているのが現状である。日本においてはISDB-T方式で、ワンセグを始め移動体における放送をカバーしている。欧州では、DVB-T/Hがあるが、まだ確定しているわけではなく変化していく可能性もある。中国においては、移動体の方式はまだ決まっておらずこれから検討されることになっている。「移動体においては、世界的に検討に入っていますが、まだ選定が決まっていないところも多く、当社にとってもビジネスチャンスがあるといえます」と深川氏は語る。当然、各国にライバル会社はあり国内の測定器メーカーも進出をしているので競争はある。ただ、各国のデジタル放送の測定器を先駆けて作ってきたのが同社の強みとなっている。 |