|
地上デジタル放送用受信マージン測定器
|
|||||||||||||||||||||||
|
技術部放送グループユニットチーム 主管 |


|
向こう3〜4年が勝負の製品 |
|
今から3年後の2011年7月から、日本のテレビ放送は全局、現在のアナログテレビ放送からデジタルテレビ放送に移行することが予定され、整備が進んでいる。地デジ放送は、従来のアナログ方式と比べて、より高品質(ゴーストや雑音のない)な映像と音声を受信することができる新しい放送だ。また、デジタルハイビジョンによる高画質・高音質番組に加えて、双方向サービス、高齢者や障害のある方にやさしいサービス、暮らしに役立つ地域情報などが提供される。
MODEL5283
MODEL5283の側面写真
同社はテレビ放送施設用機器をはじめ、ケーブルテレビシステム機器、電波天文関連設備など、放送・通信分野をサポートする機器メーカー。中でもテレビジョン送受信用測定器の開発歴は古く、創業から2年後の1951年には試作研究を開始。1959年には、NHKよりテレビ放送開始以来の放送施設用測定器作りの功績が評価され表彰を受けている。
|
|
市場にはすでに、受信マージン測定器と名の付く製品が多数存在する。デジタル波の受信レベルが合うかどうかを調べるレベルチェッカならば、2〜3万円のものからある。ただし、レベルチェッカの場合は、「電波が届いているか、そうでないか」は分かるが、信号の品質を測ることはできない。一方、レベルチェッカとは反対に、ハイエンドの製品としてMER計測器というものがある。MER(Modulation Error Ratio=変調誤差比)とは、デジタル放送波のデータシンボル座標のばらつきを数値化した値のことで、ノイズや歪みの影響が少なく受信状態が良好であるほど大きな値になる。主に送信機側のデジタル波の品質測定に使われるが、この方法を用いて受信側で使えるようにした測定器もある。しかし、MER測定器でも受信した電波の品質をすべて把握するのは難しい。
|
||||||
|
受信チャネルは、地上デジタル放送のUHF帯(470〜770MHz)のほか、VHF・MID帯(90〜222MHz)、SHB帯(222〜470MHz)などオールバンドに対応しており、周波数変換パススルー方式の共同受信施設なども測定できる。また、イーサネット・インタフェース(MODEL5283)を装備し、外部のパソコンからの制御やデータ取得も可能である。
|
|
測定器の重量はバッテリ込みで1kg少々という軽さ。電源は単3電池で4時間連続して使用できる。このため、戸建て住宅や共同受信施設のデジタル化など、屋根裏の狭隘スペースでの作業や屋外作業を伴う整備に威力を発揮するとともに、受信マージンが容易に測定できることにより、より安定した受信システムの構築が可能になる。
付属の透明バッグに入れたまま操作が可能 |