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特別企画:カーエレクトロニクス計測技術
−先端企業12社の製品紹介−

FlexRayTM波形観測&プロトコル解析のための
先進機能を搭載

 

横河電機株式会社

  

 横河電機のビークルシリアルバスアナライザSB5000(写真1)は、急速に進む自動車の電子制御化、電子制御ユニット(ECU)回路の複雑化、高機能化のために必要な、次世代車載LANプロトコルFlexRayをはじめとした車載通信バス(LAN)の開発・評価のための解析ツールである。

 3種類の車載シリアルバス、また3種類の汎用シリアルバスの物理層波形観測とプロトコル解析が可能。業界で初となる“シリアルバスオートセットアップ”機能により、バスの種類と入力チャネルを選択するだけで波形とプロトコル解析結果が自動表示される。
 さらに、最大32ビットのロジック信号の同時測定も可能で、マイコンのパラレルバスの信号なども同時に1台で測定・解析できる

写真1 車載通信バスの本格派解析ツール SB5000

 

次世プロトコルFlexRay規格で要求される物理層解析にいち早く対応

 車載通信バスの中でも、特にFlexRayに対し、規格で規定される重要な物理層評価試験項目である、アイダイヤグラム解析およびバスドライバ電気特性試験で要求されるパラメータ測定に業界でもいち早く対応した点がSB5000の大きな特徴である。
 FlexRay規格で定義されているアイダイヤグラム評価方法に忠実に従ったマスクテストやアイパラメータテストを実行できる。マスクテストでは、アキュームレートされたテストパルスから、異常パルスの数、異常部分のサンプルポイント数やその割合の算出を行い、結果を表示する。また、画面上のズームボックスで指定した特定の1ビットに対して、リアルタイムで同様なテストも実行できる。
 バスドライバの電気特性試験(トランスミッタ、レシーバ動作とタイミング測定)で要求される専用パラメータ演算機能を使えば、各種遅延時間、バス信号波形スルーレート、差動電圧絶対値などを簡単に求めることができる。
 さらに、通信サイクルによってデータ送信スケジュールが管理されるFlexRayにおいては、フレーム送信遅延やサイクル間隔(時間)の変動評価も重要である。SB5000では、BSSビットの時間間隔を測定し、それらの統計処理を行なうこともできるので、これらの実験・評価もサポートすることができる。

6種類のバス解析、さらにそれらを組み合わせたシステム評価までサポート
 車載通信バスはアプリケーション毎に様々な規格が採用されており、これらが協調動作することで、クルマという1つのシステムをトータル制御している。SB5000はFlexRayだけでなく、CAN、LINさらに汎用的に使われるUARTからI2C、SPIを1台で解析できるので、特定のバスに限定せず、システム全体として車載通信バス解析のあらゆる場面で広く活用できる。
 High-Speed CANとLow-Speed CAN、CANとLINのように、異なる2つのバス信号波形を同時に観測し、解析することができるので、Gatewayを介したシステム評価に対応できる。また、センサやアクチュエータ、接点などのアナログ信号条件と、それに対応する車載通信バス信号条件との組み合わせでトリガをかけることも可能で、車両としての動作シーケンス評価にも対応できる。
 

車載LAN解析用

1GHz帯域差動プローブPBDH1000(写真2)

写真2 車載LAN解析用差動プローブ PBDH1000

 計測器本体だけでなく、測定用のプローブについても注意が必要である。横河電機の差動プローブ PBDH1000は、FlexRay規格で求められる推奨仕様(入力範囲、入力容量、入力抵抗)を満たしたプローブである。豊富な測定リードやアタッチメントも用意しており、バスラインへの接続も容易である。SB5000と組み合わせて使用できる。
※FLEXRAYは、Daimler Chrysler AGの登録商標です。