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特別企画:オシロスコープ

−オシロスコープメーカー9社による最新情報−

FLUKE125 ScopeMeter 120シリーズ(帯域40MHz)
FLUKE199C ScopeMeter 190シリーズ(帯域200MHz)

 

株式会社フルーク

  

FLUKE125 

ScopeMeter120シリーズ

(帯域40MHz)

 

 『FLUKE125』は、5000カウントのマルチメータ機能付き2chオシロスコープである。小型で堅牢、かつ、電力測定機能およびバスヘルスの検査機能が標準装備のため、現場への持ち込み用途に最適である。
 『ScopeMeter120シリーズ』には他に『123』、『124』の2機種があるが、外形などは3機種共通となる。寸法は34x115x50mm、重量 1.2Kg、ニッケル水素充電式バッテリー駆動で7時間使用可能である。この軽さとバッテリー持続時間は、移動を伴う測定作業には大きなメリットだ。
 電力測定機能について、通常の電力(W)だけでなく、皮相電力(VA)、無効電力(VAR)、力率(PF)を直接表示できる上、高調波を33次までグラフ表示可能なため、電源のトラブル対策に適している。また、標準パッケージに最大AC400Aを測定可能な電流クランプが含まれるため、買ったその日から電力測定が実施できる。
 また、バス・ヘルス・モードでは、CAN-バス(自動車ネットワークの規格)、Profi-バス、Field-バス(ともに、工場用の計測器ネットワーク規格)などの信号品質を確認する専用のモードがあるため、信号のレベルや速度、遷移時間、歪をチェックする際に便利である。バスの信号品質について、上下それぞれにしきい値を設定できるので、発生条件が分かりづらいエラーでも、しきい値を変更してみることによりエラー頻度変化するかどうかで判断することもできるので解析に適している。また、デジタルマルチメータの機能もあるため、信号品質に関連して、信号ケーブルの断線が疑われる際には、125をメータモードに切り替えてケーブルの抵抗測定をすることができる。抵抗の測定レンジはケーブルチェックに便利なように下は50Ω、上は30MΩが用意されており、導通も絶縁も確実に判断できるようになっている。
 メータモードでは抵抗測定の他にDC、ACの電圧測定、同梱のクランプでの電流測定のほか、導通、ダイオード、静電容量といった測定もできるため、現場へ持ち込む計測器を減らすことができる。 また、125は安全にも十分配慮して設計されている。入力がCAT-III600Vに対応しているだけでなく、PCとの接続が光絶縁されており、万一過大な入力があった際でも、接続したPCへ故障が波及しないようになっている。
 125は、小型ながらオシロスコープとしての一般機能も十分に備えており、波形の自動トリガ、水平および垂直カーソル、トリガレベルの変更といった、項目についても対応している。
 また、基本的な使用方法以外にも、小型であることを利用して、装置システムの一部に組み込んでシステム内の信号の表示器として使用するということもできる。
 また、卓上の計測器としても、場所を取らないという点でメリットがある。設計検証のような場では様々な機器があるため、大型のオシロスコープを置く余裕が無いようなこともあるので、そういった際にも小型で融通が利き、小スペースに収納可能なサイズの抽斗にもしまっておけるサイズのフルーク125が役立つだろう。

 

 

FLUKE199C 

ScopeMeter190シリーズ

(帯域200MHz)

 

 

 『FLUKE199C』は、5000カウントのマルチメータ機能付き2chオシロスコープである。125同様の堅牢性をもちつつ、表示部に5.2型のカラーLCDを採用している。
 『ScopeMeter190 シリーズ』は現在5機種がラインナップされているが、寸法は254×169×64mm、重量1.95Kgバッテリー含む、バッテリー駆動4時間である。1入力チャンネルにつき最大2.5GS/sの実時間サンプル・レートにより、400psの分解能で実際の現象を観ることができる。各入力は独立したデジタイザをもっているので、 2つの波形を同時に取得し、高分解能で詳細な解
析を行うことができる。画面上で瞬間的に異常が確認された場合、リプレイボタンを押すだけで、その現象を再現することができる。また、画面が大型なので、常に12ディビジョンを表示し、トリガを掛けた前後に何が起きたか良くわかる。
 このリプレイ機能だが、100画面分を自動捕捉するので、トリガがかかりにくいような波形であってもおおよその範囲を取得してからこのリプレイ機能を使用して探すということも可能である。
 入力は標準付属品の10:1プローブ使用時で1000V(CATII)に対応しており、バックライトのインバータ電圧測定といったような場合にも使用できる。
 また、120シリーズ同様、フルーク社の電流クランプのオプションに対応しており、電圧と電流を同時に測定できるので、電力も測定できる。
 入力A,Bに対して和差などの演算の他、FFT(高速フーリエ変換)演算した結果の表示が可能である。この周波数スペクトル解析機能によって、信号内の周波数成分を個別に識別することが可能となるため、振動、信号の干渉、クロストークなどによる影響
を解明するのに便利である。
 そして、メータ機能も125同様に充実しており、5000カウントのデジタルマルチメータが付属しているのとほぼ同等である。電流のみは、オプションの電流プローブが必要となるが、電力測定には必須のアイテムなので、測定対象に合った電流プローブを購入すると、電流測定にも流用できる。
 他にも温度測定用の熱電対などもオプションとして用意されている。
 199Cはオシロスコープとしての補助機能も充実しており、デジタルオシロスコープながらにして、アナログ風の波形残像を残す設定もできるため、波形が安定しないような場合にも、その傾向を掴むことができる。
 他に、レコーダ機能もあり10sec/div〜20min/div(さらに長時間に対応したトレンドプロットモードもある)の記録速度で、メモリレコーダとして使用することもできるので、設計者が昼はオシロスコープとして使用し、夜はレコーダとして使って恒温槽でランニングテストを重ねるといった昼夜を効率よく使った測定に適している。温度上昇による影響や、経時ドリフトが懸念されるような場合であっても、問題が市場で顕在化する前に十分に設計段階で実績を積むことができる。
 また、199Cは125同様、安全にも十分配慮して設計されている。入力は同様にCAT-III600Vに対応しており、PC接続の光絶縁も同様になされているので、安心してPCを接続することができる。
 199C/Sには、ソフトウエア、PCとの接続ケーブル、ハードケースの3点が付属する。実験室での使用など、波形記録を残す場合にはこちらのキットを選ぶと、別途購入より割安となっている。